
我が家はあの頃からやはり裕福な方ではなく、友達のおもちゃや自転車を羨ましがってばかり。
ただまぁ子供心ながらに家庭を回すのが大変だということは理解していた。
そのためあんまりわがままを言うことのない大変お行儀のよい少年であった。

幼いころのお行儀のよさがリバウンドしたんか

見る影も無いよな
しかし我慢ということは時によろしくない結末に繋がるものでして、
これはそんな保育園時代のエピソードでございます。

なんか急に落語チックやな

すべらない話って現代版落語やろ?

言われてみればそんな気もするな
クリスマス会 1週間前
大抵のコミュニティで開催される魔のイベント「苦リスマス会」

楽しいイベントやがな

素人は黙っとれ!
当時私の通っていた預かり保育所でも開催される運びとなった。
そしてクリスマス会と言えばアレがつきものだ。

トナカイとサンタクロース?

クリスマス「会」でのそいつらはただの部外者だろ
クリスマス会での付き物。
それは「プレゼント交換タイム」

聖夜のくじ引き大会か
そう。
で、プレゼント交換には当日にプレゼントを持参する必要があるわけだ。

そりゃそうだ。
プレゼントの不正受給は出来んわな。
で、まぁ、一般的な家庭であれば、子供から財布のひもを握っているお代官様に進言して、
なんなら一緒に買いに行って、ほんでワイワイ楽しみながらプレゼントを選んだりしちゃって当日を迎えるわけやんか。

まぁプレゼントを選んでいる時間が一番楽しいとも言うよね。
でも我が家のお代官様は一味違う。

おぉ?
クリスマス会開催の通告を受けたその日。
幼き頃の私はお代官様に伝えたわけだ。
「お母さん、こんどクリスマス会をやるからプレゼントを用意しなさいって」
我が家の厳しい家計事情はなんとなく認識していたので、「プレゼントを買いに行こう」とかではなく、「プレゼントがどうしても必要になっちゃった」的なニュアンスで伝えたわけだ。

なるほど。
不可抗力で家計を圧迫する外部要因が発生してしまった、的なね。

悲しみ(笑)
で、まぁ当時はその戦略でいけるやろうと思ってたわけよ。
いくらお金が無いとは言え暮らしていける程度の収入はあるわけやから?
少々切り詰めれば流石にプレゼント代を出す事ぐらいは出来るやろうと高を括ってたわけよ。
でもまぁ五歳児のそんな浅はかな心象が漏れてたんかもしれんな。
お代官様からこう告げられたわけよ。
「自分で作りなさい!」
え!?自作!?
五歳児の自作!?
それはつまりゴミをプレゼントとして持って行けってこと!?

流石にそれは息子の創作意欲を過信しすぎやな(笑)
確かに「うちの子は天才だバイアス」にかかっていたら代替的価値のある何かであると勘違いしてもおかしくないよ?
でも所詮五歳児の作品だからね?
五歳児の代表作なんて表面がツルツルした綺麗な泥団子くらいなもんだよ。
それで「うわぁマジかどうしよ!」と思って急いで手持ちのおもちゃ箱を漁ったわけよ。

想像すると笑えるな。
必死でプレゼントになりそうなおもちゃ箱をあさる5歳児。

今は笑い話に出来るけど当時はマジで焦ったからね。
で、臨んだ当日。
みんなで輪になってジングルベルうんたらかんたら歌いつつ、
何がジングルやねんちくしょうめと思いつつ、
テンポに合わせてみんなが持ってきたプレゼントを回すわけよ。

運命の一時待ちタイム

地獄の審判待ちだろ
で、歌が終わり、それぞれの手元には最初とは違う紙袋が。
んで担任の先生の「それではみんなで開けてみましょう」という一言でプレゼントオープン!

おぉ!
私の手元には明らかにこの日に備えて買ってきたであろうハンカチとポーチが!

おぉ!
で、今まで姉のおさがりばかりだったから新品の粗品にワクワクしていたわけ。
そんな時に対面の方から「なんだよこれ!?」という声が聞こえてきた。

おぉ!?
どうやら手作り爆弾に当たった哀れな被害者が確定してしまったようで、
対面にいた坊主頭の少年の手にはスーパーボールとポケモンのお絵かきが二つ…

必死におもちゃ箱を漁った結果がそれか!

当時の俺には結構な宝物だったんだよ!
お祭りでとった大きいスーパーボールとか嬉しいだろ!?

プレゼント先が女子じゃなくてよかったな。
で、まぁ喚く坊主君となだめる担任を後目にそっとその場から離れてトイレに行って、
もう二度とクリスマス会には参加しないと誓ったお話でした。

被害者しかいない結末で草。
いやでも、坊主君そのあとめちゃくちゃ楽しそうにスーパーボールで遊んでたんよ。

これはプラマイゼロ案件

坊主君側でもすべらない話成立するわ。



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